融通が利かない。それが私たちの強みです。
原点
名だたるブランドの多くは、工房や工場という原点から生まれます。Departureも例外ではありません。私たちのブランドを掲げる以前、世界の高級ブランド向けに、設計と製造を何十年と手がけてきたのです。
その歩みが今の私たちのものづくりを支える根幹です。見た目だけでなく、どのように作られ、試験され、磨かれ、改良されているかが製品の最終的な価値を決めると信じています。
デザインの最初の一筆から、最後のパーツを取り付けるまで。 判断の軸がぶれず、責任の所在を明確にするこの一貫性が、妥協のない品質を支えています。
デザインのための強さ
私たちがMakrolon®のポリカーボネートを選ぶ理由は、強度と美しさを妥協なく両立できる素材だからです。
私たちが100%バージン素材を採用するのは、その安定性にあります。色や仕上げでは分からない差が、繰り返し衝撃を受けた後の信頼性に現れます。
コストを抑える選択肢もあります。 しかし私たちは、見えない部分で妥協することを選びません。 全てのシェルを、強く、美しく、設計通りに保つために。
100%バージンMakrolon®ポリカーボネート独自の次元へ
歩く、曲がる。その動きが静かで滑らかであるように。 私たちのキャスターは、そうした制御を重視して設計されています。
旅を重ねるほど、キャスターの良し悪しは体験の差として現れます。 特に荷物を入れた状態で、その違いが明確になります。 自動車のベアリングから発想を得て、ポリウレタンホイールを用いることで振動と音を抑え、旅の最後まで動きの安定感を保ち続けます。
変わらない握り心地
使うときも、しまっているときも。 私たちのハンドルは、変化する気候の中で快適さと信頼性を保つよう設計されています。
温度や湿度、空気の状態は旅の一部であり、日常の一部。 だからこそ、設計の段階からそのすべてを想定しています。
DuPont社製のHytrel®のグリップが、湿度の状態を問わず、手に自然になじむ快適さと安定した操作性を支えます。
感じる前に、決まっている
日々手にしたときの心地よさは、たまたま生まれたものではありません。経験に裏打ちされた判断が、より良い形で積み重なった結果です。
その経験は、50トンを超えるアルミ合金と向かい続けた時間から育まれました。 伸縮ハンドル、スリムなアルミフレーム、コーナーガード—すべてがその積み重ねから生まれています。 表面処理にメッキではなく陽極酸化処理を用いることで、摩耗に強く、構造も安定した状態が素材そのものに備わるのです。
その差は使い込むほどに現れます。 使い込んでも最初の旅と同じように、フレームはぶれず、伸縮ハンドルは滑らかな手応えを保ちます。
長く使っていただくために
私たちは、長く愛されるものとしてスーツケースをつくり、時を経ても残る価値に責任を持ち続けます。
どんなに堅牢な製品であっても、旅は理想どおりには進みません。 手荒な荷扱い、予測できない移動、計画外の摩耗。 だからこそ、条件を満たすシェルの損傷に対して1年間のシェル交換を行い、機能部品については5年間の無償修理対応を提供しています。さらに、機能部品に関しては6〜10年間にわたるパーツ供給を継続しています。 それは単なるアップグレードではなく、製品が長く使われ、手入れされ、必要なときに再び旅に戻ることを前提としたものづくりです。
速さより、正しさを
サステナビリティは、工程の数や素材の移動距離だけで決まるものではありません。素材が何度も移動し、処理され、再加工されるこの業界において、何が本当に持続可能なのかは、いまだ議論の途中にあります。
私たちの答えは、一貫しています。長く使われる製品こそが、自然や環境にとって良いものだと考えています。 良い製品は、交換をする必要もなく、輸送が減り、資源も抑えられます。長く使えることは後から付け加えるオプションではなく、設計、試験、修理、サポートのすべてに最初から組み込まれています。
この考え方は創業当時から変わっていません。 10年以上前から、私たちは、長く使えるように設計し、必要に応じて修理し、交換ではなく使い続けることを選んできました。考え方そのものは難しくはありません。難しいのはそれを守り続けることです。